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夜回りなう 記者の日常

所縁のある沖縄問題をはじめ、記者生活の内情、読書日記などを綴っていきたいと思います。リクエストあれば、ツイッター(@dicamai)まで。

ワイドショーの取材力、台無しにするコメンテーター

ワイドショーの取材力はすごい。

今まで大事件の現場で何度も一緒になったが、自分たちの番組で事件を取り上げるまでの1~数日の間に一気に取材し「どこからそんなん取ってきたんだ」というような写真や動画を取ってくる。

きょうのMr.サンデーの茨城女子大生遺棄事件の報道もすごかった。他のテレビ局をしっかり見ていないから他局がどうかは分からないが、被害女性のプライベートの動画や、友達の映った写真を放映していた。

被害者のプライベートに必要以上に踏み込むことに賛否はあるだろう。というか批判の方が多いと思う。被害者取材への配慮は今以上にされて然るべきだと思う。被害者取材で二次被害を生んでいることも確か。まだまだ報道機関の工夫は足りないし配慮も足りない。

ただ、私は深い取材に対してどこかで敬意を持ってしまう。多くの人は事件も含め多くのニュースを他人事だと思ってみている。それをいかに自分事だと捉えてもらい、再発防止につなげてもらうか。そうできないと、報道はただの興味本位のイエロージャーナリズムになってしまう。そのために必要な素材を集め、大変な中でも取材に応じてもらう人を見つけ、丁寧に話を聞くのは大切なことだと思う。報道関係者のエゴかもしれないが。

Mr.サンデーのスタッフがそうできていたのかは分からないが、集めた素材を見ると、被害者に近い人の声を集め、被害の実相を伝える役割を果たしていたように思う。

それを台無しにしたのはコメンテーターだった。

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正直、正確な言葉は覚えていないのだが「なんであんな場所に行ったんでしょうか」「何度も逃げられるチャンスはあったのに」と繰り返していた。

確かに事件の大きな謎はその部分で、これから報道各社や警察が解き明かす部分もそこだろう。被害者の友人らが語る被害女性の一面とあまりにもギャップのある行動で、気がかりなのは確かだ。事件の進展を伝える報道も多くはこの謎を問うつくりになっている。




でも、遺族が見たり、関係者が見たりする中で、そのコメントを一度ならず二度も別の質問に対して繰り返す姿は疑問でしかない。(コメンテーターは菊間さんではない方。名前が分からない……)

はっきり思い出せないが、以前もこの番組では事件報道へのコメントで強い違和感を持つことがあった。取材スタッフの努力が台無しだ。

こういう些細なことからテレビは信頼を失っていく。
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