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「抗議活動に日当」問題

東京MXの『ニュース女子』なる番組が物議を醸している。



見てみたが、ああこれは物議を醸すだろうなという内容。

取材ができないほど現場が過激化しているというが、これは間違い。産経ほど嫌われていても現場取材してるんだから。いい加減な仕事するなよと言いたい。

誰一人としてバランスを取る出演者もいない。えー、とかいちいち間に受ける女子たちも不快だな。おっさんたちに女の子が教えてもらうという番組構成そのものが不快。

さて、一度落ち着こう。


ネットでは繰り返し話題になる「沖縄基地反対派に日当が出ている」という問題だ。

ここで言う日当とは何か。おそらく、1日の抗議活動に参加した見返りとして「はい、2万円」というようなものをイメージすれば良いと思う。

市民団体がバスをチャーターして、遠方の抗議活動に参加したい市民に格安で貸し出しているが、こういうのはとりあえず除いて考えよう。

私の考えでは、抗議の見返りに一般市民に出る「日当」などない。ただ、参加している人の中に活動と直接リンクしない日当をもらっている人はいる。

矛盾しているようだが、少しずつ説明する。

そもそも抗議活動に参加するだけで毎日万単位のお金がもらえるなんて話がうますぎるし、それにしては参加者が少ない。そんないいバイトがあるならもっと若い人が集まるだろう。日によっては数十人程度しか集まっていないのは、地元紙が日々伝えているツイッターなどの情報を追えば分かる。

第一、「(抗議活動の見返りに)日当がある」と訴えている人たちの根拠が薄弱だ。こういうのは訴える側がしっかり証拠を集めて告発しなくてはいけない。


一方で、抗議活動には労働組合が参加することもある。平和活動に取り組む労働組合は結構多いので、その活動の一環だ。

その組合員に日当が出るのは当然だと思う。そもそも、日当が出ないのであれば組合活動はほぼ成り立たない。自分の会社を思い起こしてもらえば分かるだろう。組合専従の人間は会社を休職する代わりに、組合費から日当をもらい生活する。また、専従でなくとも1日会社を休んで組合のイベントや会議に参加する場合は組合が日当で休んだ分の給料を補充してくれるのがほとんどだ。

この日当まで否定するのはおかしい。もし、組合が基地反対活動に取り組むのがおかしいというのなら、それは日当問題とはまったく別種の問題だ。それは組合を批判すべきだし、批判したところで組合が組合員から集めたお金で組合員の合意を得て行う活動なので、やめさせるのは難しい。

確証はないが、市民団体の幹部も同じような手当が出ていると思われる。大体は複数の団体の幹部が持ち回りで現場の仕切りを担当したりするので、その人たちにカンパや日当が出ていることは想像に難くない。これも別に税金が原資のわけでもないし、市民団体の活動を維持するための中心人物に活動費から手当てするわけだからまったく問題ない。

番組の中では現金と名前が書かれた茶封筒なるものが出ているが、上の手当を入れた封筒じゃないかななんて想像する。

活動を批判する人の中には上のようなものも混同してしまっている。意図的かもしれないが。

ネットでは中国がお金を出しているなんて訳のわからんことを言っている人もいるが、国家規模の金が出ているなら本当にもっともっと大規模な活動になりますよ。翁長知事を支援する地元の有力企業とかもありますけど、自分のところの社員に給料を払いながら反対活動をする住民に月何十万円も払うのは無理!資本主義社会はそんなに甘くない!

そもそも、番組内で紹介された程度の根拠で日当が出ているように思わせる放送をするのはまともな報道番組なら無理です。ただ、あれはバラエティ番組の部類なんですかね、いずれにせよBPOにクレームを出されても仕方ない内容ではある。


さらに、番組の中ではかなり悪意のある編集がされている。

まず、市民団体「のりこえねっと」が交通費など込みで5万円を提供し、現地に行く人を募集しているポスターを紹介する場面。なんのためのお金なのか、といったようなナレーションを差し込んでいるが、ポスターには目的がはっきりと書いている。

「SNSでの現場中継」「千字程度のレポート」だ。東京からだと時期を選べば2万程度で往復できるが、場合によっては4万以上掛かる。宿泊、交通費、食費を含むと手元にはあまり残らない。さらには、現場中継や報告書などの市民団体としての活動に協力してくれる人に心ばかりのカンパを、といったたぐいのもので、大して問題だと思わない。

また、抗議活動に参加する大半が老人で、逮捕されても影響のない「シルバー部隊」と呼ばれているという話もあったが、こんなの初めて聞いた。あれって、平日の昼間に参加できるのは老人が多いってだけだと思うよ。実際に逮捕されている人の大半は老人じゃないし。

まともに社会でお金を稼いでいる人なら、抗議活動に参加して数万円なんて甘い話がないことも分かる。

ただ、どんなデマに対してもそうだけど「ないことを証明するのは難しい」という現実がある。

本人たちが「日当などない」と言っても、相手は「証拠は?」と言う。やってないことに証拠なんてない。なので、訴える側がきちんと証拠を集めるのが基本なのだ。それを分かっているから、デマを流す側は微妙な根拠だけで噂を流布する。嫌な世の中だね。

ぶっちゃけ、金をもらってようがもらってまいが、どっちでもいいような気がするんですけどね。私は沖縄の激烈な日差しの中、道路に座り込んで機動隊と対峙して一日中屋外にいある活動は日当が出てもやりません。何らかの強い思いがないと続けられない活動だと思う。


全体を通して非常に問題のある番組だなとは思ったものの、唯一納得できたことがある。

それは、井上氏が活動の中に突っ込んでいったら大トラブルになるということ笑。

悪意を持った人が近づいてきたら、誰しも不快だからね。でも、確かに何も知らない人が見ると、かなり怖いし、近寄りがたい雰囲気が反対の人たちの中になるのは事実。

大衆が近寄りがたい大衆運動になっているのだが、オスプレイ事故やらなにやら重なりすぎて、怒りに震える人たちに優しさを求めるのはもう酷かもしれない。僕が知っている人たちは、心優しい人が多いけどね。もちろん怖い人もいる。当たり前だけどね。

一応、この件に関係するニュースを貼っておきます。

「沖縄の基地反対派は日当もらっている」MX報道 その根拠となる取材と証拠とは(BuzzFeedJapan)
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/okinawa-tokyomxtv?utm_term=.qslBMEPA6#.lnXQ3xenY

抗議活動に「日当」は本当か(共同通信)
https://this.kiji.is/143611404971492852

辺野古反対運動「日当制」は本当か
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/25733

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