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非暴力は相手を挑発するため??

非常に興味深い記事を読んでしまいました。

記事は機動隊の暴言に対する識者の意見をまとめた琉球新報の連載。

今回の識者はその名も安冨歩さん。東大東洋文化研究所の教授です。

僕はまったく知りませんでしたが、そこそこ有名な方のようです。

<機動隊 差別発言を問う>沖縄からアジェンダを 安冨歩さん(東大東洋文化研究所教授)

ホームページから消えたら残念なので、画像も残しておきます。

新報記事

「非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるか、ということ」

いきなりなかなかのパンチ力です。見る人から見れば上のように見えなくもないんでしょうが、こういう記事を琉球新報で読むことができるとは思いませんでした。抗議活動をしている人からすれば、いらぬ容疑をかけられて迷惑千万。抗議活動を批判している人からすれば、やはり反対派はそうだったのか、となる。右からも左からもボコボコにされてかなり炎上しています。

ただ、気持ちは分からなくもない。

インドのガンジーなど歴史を振り返れば、圧政や暴力に苦しみながらも非暴力を貫き、それでこそ暴力と非暴力の違いが鮮明になりました。その経緯があって、非暴力の抗議に意味が生まれてきたからです。

でも、現代日本では非暴力の抗議活動というのは当たり前のことです。暴力は基本的に違法な訳ですから。でもむかつくことを我慢して非暴力でこらえているならそれなりに価値はあるので、そのへんで止めておけばいいものを「挑発のための非暴力」というおかしな方向の意味を与えてしまった。

基地反対派からすれば、タイミング的にも最悪です。最近は反対派による機動隊への暴言が週刊誌や産経新聞で取り上げられ、ネット上ではそれなりの盛り上がりを見せています。以前ブログにも書いたように、一般人の暴言に大した意味などないのですが、やはり社会的には疑問を持たれるし、反感も買う。そこにこの妙な論評が来たらダブルパンチですね。

「金網を利用して挑発し、日本警察の本質を露呈させた」

後半は確かにそうなんですね。「大阪府警」のしかも「機動隊員」という、分かる人ならもう「暴力」という言葉がすぐリンクしそうな存在の本質が世に明らかにされました。

ただ、この「挑発し」というのが、これまた抗議する人たちからすれば納得いかないでしょう。挑発ではなく、あくまで抗議なのだと。

「『沖縄人は土人だ』という空気が広がる可能性もある。その場合、沖縄は独立せざるを得ない。そのときは世界中がそれを容認し、日本は威信を喪失するだろう」

まずもってそんな空気が広がるほど日本人は馬鹿じゃないし、沖縄は独立もしない。独立論は確かに沖縄の中にあるが、かなり極端な集団の思想だし、それは独立論者が選挙に立候補したときの得票率を見れば分かる(1%程度)。

琉球新報は明らかに基地反対運動を応援しています。そんなものは一読すれば分かることで、今更言うことでもないし、善し悪しもあえて問いません。ただ、そんな琉球新報がどういう経緯でこの記事を載せたのか。また、反響(炎上)があることを想定した上での掲載なのか。もちろん表現の自由があるのである程度は何を書いても良いし、安冨教授が反対派におもねる必要もありません。もしかしたら、反対派の活動を邪魔したかったのかもしれません。結果的にはそうなっていますし。

はあ、おかしな記事を読んでしまったと思ったものの、考えてみれば新鮮な視点を提供してくれた感じはするなあ。

興味を持って読める記事なんてそう多くはないですからね。

さて、興味深いと言えば、日刊スポーツの政界地獄耳というコラムがツイッターで流れてきました。

タイトルは「両論併記は危険なロジック」

その締めくくりにこうありました。

「両論併記は比較すべきものでないものすら〝論〟に昇格させてしまう危険なロジックだ」

素晴らしいですね。気づきを与えてくれる痺れる文章です。

「機動隊の暴言」という愚行にぶつけるからといって、どんな意見でも良い訳ではありません。

安冨教授の記事が炎上したのは仕方ないのでしょうね。

これを踏み台にバンバン新報に出ちゃったりするのでしょうか。そんな必要もないか。東大の先生だし。

すごいどうでもいいですし、特に言う必要もないですが、安冨教授は男性です。念のため。
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