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仕事漂流

今日はワールドカップ、イングランドVSアメリカ戦を早朝まで観戦。

そして昼過ぎまで睡眠という怠惰な生活をおくってしまった。反省。

その後、カフェで稲泉連仕事漂流 就職氷河期世代の働き方』(プレジデント社、2010)を読む。

仕事漂流 ― 就職氷河期世代の「働き方」仕事漂流 ― 就職氷河期世代の「働き方」
(2010/04/15)
稲泉 連

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私、いわゆる「ロストジェネレーション」、「就職氷河期世代」といわれる中には属しません。

※「ロストジェネレーション」とは、1970年代初頭から、1980年代初めの日本がもっとも豊かだった時代に生まれ、社会に出るにあたっては戦後最長の経済停滞期、就職氷河期にあたった世代。朝日新聞が記事の中で初めて用いた。読売新聞は「ポストバブル世代」と呼ぶ。

しかし、リーマンショック以降の不況、人員削減の中で就職活動をおこなった身であり、かつ将来の成長を約束されていない今を生きていると言う意味では共感できるものや、共通体験を多く持つ世代だと思います。

本書の中では、8人の人々が就職し、別の会社に転職していくまでの悩み、葛藤が克明に描かれています。


では、印象に残ったフレーズをいくつか挙げてみます。

世の中全体、日本の経済全体が膨らんでいたときは、働く個人が現状維持でも総体としては自分も一緒に膨らんでいたけれど(…)時代が『右肩下がり』だというのであれば、現状維持という考え方では時代と一緒に落ちていってしまう」(第4章、現状維持では時代と一緒に「右肩下がり」になる)

企業に勤めることへの希望を作り出すのは、自分自身であるのだという彼の姿がそこにはあった。たとえそれが『歯車』であろうとも、そこにしかない『歯車』に乗って足を前へ前へと進めることは、刺激的な体験であるに違いないのだ、と。(…)もっとベターに、もっとベターに――。足を止めれば不安を生み出すことになるその言葉が、胸の内側では回り続けていたとしても」(同上)



その仕事が自分に合っているかどうかは本当はどうでもよくて、自分の現状を説明できる理屈を後からつくっていくんです。そこにあったのが“広告”というキーワード。キーワードが最初にあって、それからそれをやりたい自分を理由とともにつくり上げていくんです。そうしているうちに自己暗示にかかって、広告こそが自分のいちばんやりたいこと、それでなければならないと思い込んでいくんですよね」(第5章、その仕事が自分に合ってるかなんてどうでもいい)

止まるとね、不安なんです。正直、自分に自信が持てないからこそ、走り続けざるを得ない。走っていることで、要するに不安を紛らわしているのでしょうね」(第8章、常に不安だからこそ、走る続けるしかない)



会社、大学の同期、近い年の先輩を見ていると、就職活動、就職、仕事という形で相当に悩んでいる姿を見ます。

「自分は何がしたいのか」「本当にこの仕事でいいのか」。

個人的には、上の世代の人も同じように悩んでいたとは思うのですが、自分たちが必死で働くことで戦後の日本が復興して行ったり、景気がぐんぐん上向いたり。直接的に関連していなくても、国の成長、会社の成長とリンクしているとやりがいや安心があったと思います。

今の世代は、「大企業でもどうなるか分からない」「日本は破綻国家」なんて現実をまざまざと見せ付けられている世代です。どこかで、会社に奉仕する心よりも、先行き不透明なら、「自分が楽しめる、やりがいを感じられる仕事がしたい」と言う思いが強いと思います。


本書の中でも、「自分の力が生かせているのか」「このままでいいのか」という悩みが渦巻いています。おそらく今までと違うのは、これらの悩みをもつのが、日本トップクラスの名門大学を卒業し、世界に誇る大企業に就職した人々だということでしょう。

最近は若者が3年で辞める、根性が無い、仕事を学ぶ前にやめるなど色々言われますが、若者がいかに毎日必死で悩み、行動に出ているかを考えてみてもいいのではないでしょうか。

あなた自身が「転職する」リスクを真摯に考えたとき、彼らの行動がただの軽はずみなものではないことが分かるはずです。

これから就職をする学生、新卒で働き出して、現状に悩む人、すぐに辞めていく若者を見て混乱している先輩方。色々な人に、お勧めの本です。
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