FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自由に生きなきゃ!という不自由

記者の仕事をしようと思う人には、「自分が問題だと思うことを紙面上で表現したい」という思いが強い人が多いだろう。

ただ、仕事をしだして本当に強く思う。自分で考えて仕事するより、押し付けられた仕事をするほうがはるかに楽ということだ。自分で問題を見つけてくるのは凄まじく難しい。雑誌などで既にみんなに知られている問題を取材して書くのは簡単だ。

ただ、新しい情報源から、すこしずつ情報網を広げていって、色々な人の話から新しい問題意識を構築して、社会に今までに無い問題を提示する。こんなことが簡単なはずは無い。

しかも、だ。記者の多くは最初地方配属になる。全国的な問題の根源が地方にあることは多いにせよ、非常に見えにくい形で根付いている場合が多い。社会で騒がれている問題の多くは大抵東京に情報源も集まっている。手助けするNPOも東京に集中し、したがって救われる側も東京に集まってくる。

記者になる人は、一度自分の関心や問題意識を取り払った状況で何が出来るか、ということも考えたほうがいいかもしれない。


―-------------------------------------------------------------------


上の話と関連して、最近読んだ二つの本を紹介。

一つは森博嗣『小説家という職業』、もう一つは桜井章一『負けない技術』。

小説家という職業 (集英社新書)小説家という職業 (集英社新書)
(2010/06/17)
森 博嗣

商品詳細を見る


負けない技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」 (講談社プラスアルファ新書)負けない技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」 (講談社プラスアルファ新書)
(2009/09/18)
桜井 章一

商品詳細を見る



森さんは大学教授をしながら、『すべてがFになる』などの推理小説を著して有名ですね。映画化された『スカイ・クロラ』の原作も森さんです。

桜井章一さんは「雀鬼」と呼ばれるほどの無敗伝説を作った麻雀師です。

二つの作品に共通点がありました。

それは、僕なりの解釈だと、「世の中は自由を欲しがっているように見えるが、実のところ自由を求めていない。不自由のほうが楽だから、みな確証や保証を求める。もっと自由に、自然に柔らかく生きればいいのに」というものでした。

『小説家という職業』では、<規定され、道が標され、不自由になることは「気楽」なのだ。だから仕事にもなんらかの不自由さが必要になり、それを手に入れて安心をする。ビジネス書、ノウハウ本の類が売れるのは、このような「不自由」を多くの人が求めているせいだともいえる>

『負けない技術』では<マニュアルに慣れてしまった現代人は、「答え」という定まったものがないと不安で仕方がない。そこで、そんな不安を解消するため、確証や保証というものをほかに求め始める。地位や名誉、金、権力といったものは、全てほかに求めた確証の一つの形に他ならない>

もう一つは自然に触れるススメだ。

森さんは<自分の視点を磨くには、自然を意識して観察すること(…)創作物には、他者の視点が入っているため、広い自由な視野の確保が阻害される。>

桜井さんは<自然は“ありのままだ”。ありのままの世界から気づいていくことが人を成長させてくれる>

という。

全体として二つの著作に共通しているのはすごく柔らかいということ。

気取らず、気張らず。

本当に羨ましいというか、「いいなぁ」な生き方。

仕事にしてもなんにしても、そこに自由があるなら、気張って掴みに行かず、もう少し自然体でいくかなと思ったのでした。


やっぱ今って、「自由にならなきゃ!」っていう息苦しさがあると思いませか?


長文失礼しました。

もうすぐW杯準決勝。皆さん残り少ない祭を楽しみましょう。


関連記事

コメント

非公開コメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。