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空間デザイン

気まずい…っすね

気まずい2


5人の男女と、5人の男女。

仕事に励む5人と、任せる5人。

なぜか、基本「沈黙」。

ここは美容室

話すのも、仕事の一つではなかろうか。

そう思っていた途中、気付いた。

「沈黙」を気まずいと思い、眠いふりをしている自分に。

「口下手なんじゃなくて、眠いから話してないんですよ。
 美容師さんが話さないのも、僕が眠そうにしているから気を遣ってもらってるんですよ」

そんな言い訳が今すぐにでも出来るような雰囲気を作ってしまっていたのだ。

無論、全く眠くない。なぜなら予約した時間の20分前に起きたのだから(昼)。
さっきまで爆睡していて、しかも約束の時間直前に起きたという焦りで目覚めは最高。

にもかかわらず、自分は眠いふりをしている。

実は、鏡の前には気まずい雰囲気を跳ね飛ばすために置かれた雑誌がある。

実のところ、ほかの客はみんな雑誌を読んで、気まずい雰囲気の責任を「雑誌」に押しつけている。

なんで僕が雑誌を読まないか。単純にタイミングを逃したのだ。

髪を切り出した最初だけ少し話が弾んだせいで、もはや雑誌を読めないのである。

今、急に雑誌を手に取ったら、「気まずい雰囲気に耐えられなくなった」ことを暴露するようなものだ。不可能だ。
最初は思わなかった。
まさか髪を切られる間ずっと、鏡の下部に貼られている「お店のお得情報」を見詰めることになるとは。しかも20秒くらいで読み切れる情報だ。
なぜかケータイホームページを開くためのバーコードも一緒に貼られているが、誰が髪を切られている最中に携帯でホームページ開くのか。ていうか、髪を切り終わってもそんな貧乏性なこと出来るか!

なにやらいろいろ書いたが、要は「気まずい雰囲気」「沈黙」を作ったのは美容師さんだけではない。私も共犯者だということだ。

空間デザインするには、物質的な「場」と人が集まることによって生まれる空気や雰囲気を示す「場」がある。

この美容院に来た5人の客。この客たちも含めて「空間」は出来上がる。

この店気まずいなぁ。この店雰囲気悪いなぁ。そう思ったら、まず考えて欲しい。

自分はそこで何をしているか。その空間でどういう役割を果たしているか。

このblogでもたまに紹介する大好きな漫画、井上雄彦の「リアル」でこんな話があった。
今手元にないので、ちょっと曖昧な紹介になるが、

バスケ部のチームで、どうしようもなく自己中で、自分でどんどん攻めたがる選手Aがいた。
Bは、なんとかチームワークを良くして、一人一人の個性を活かし、チーム内の化学反応をおこしたかった。
でも、Aは自分でどんどん攻める。そのせいでC、D、Eもいいプレーが出来ない。
Bは、Aのせいでいい試合が出来ないと思っていた。

そのことを、あまり関係のないZに話すと、
「でも、Aも含めてチームじゃないか。Aも含めて化学反応じゃないか」
そこでBを気付く。Aを活かそうとしていなかった自分を。
Aだけを見ていなかった自分を。ちーむの化学反応をおこそうとしていたにもかかわらず、問題児としてAを無視していた自分に、気づいたのだ。

集団で動くとき、その環境に文句を言うのは簡単だ。誰にでも出来る。
でも、その中で自分の果たしている役割を考え、他人のことにもしっかりと考えを巡らせることが重要なのではないかと思った。美容室での沈黙は、あながち無駄ではない。

まあ、ちょっとくらいは喋るしね。

かゆいとこなどない。あっても言わない。
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